2008年 06月 08日
2008年初夏の九重詣で② ~平治岳山頂まで編~
毎年恒例になっている6月初旬の九重詣で。今年も出掛けてきました。
2週間前に屋久島に行き、その後約10日間に渡る屋久島レポートの作成に追われていた為、九重行きの計画を立て始めたのが6月2日から。例年に比べるとかなりドタバタの計画になりました。今年は平治岳のミヤマキリシマが虫の被害も少なく良さそうだとの事前情報を得ていた為、第1の目的地を平治岳に設定。またこれまで歩いたことのないコースを入れたいということで吉部からスタートするコースをネットで調査開始。すぐに平治岳を北側から攻めるルートがあることがわかり、そのコースを中心にさらに検索します。いくつかのHPをプリントして1日目の準備は完了です。ただまだ2日目のコースがなかなか決まりません。ネット仲間のヒロパンさんや馬しゃんと途中で会えるコースを歩きたいのですが、まだ皆の行動予定もはっきりしない状況で。。。 まぁ何とかなるだろうって感じでとりあえず出発です。

今回はミヤマキリシマ以外にも楽しみがありました。事前にお2人の方から同じ日にほぼ同じルートを歩かれるとの書き込みがあったのです。お2人ともまだお会いしたことのない方です。無事に会えますかどうか。。。そんな楽しみも一緒に4日の夜にすべてパッキング。5日は早々に仕事を片付け、18:45に鹿児島を出発です。5分程は走ったところで「あぁ~ETCカード忘れた!」
危ない危ない。折角半額割引の時間帯に合わせて出発したのに、危うく正規料金を払うはめになるところでした。すぐに引き返し18:55に再出発。溝辺鹿児島空港ICから高速に。。。「おっと!そこじゃない!」なんと一般車両のゲートから高速に入ろうとしていたのです。急ブレーキをかけ一旦バックしてETC専用レーンへ。自分でETCカードを忘れたことに気付いて戻ったというのに一般車両ゲートへ向かうとは。。。 何だか先が思いやられます。2日目のコースも決まってないし、何だか今回はドタバタになりそうです。

熊本ICで高速を下り、大津・ミルクロード経由で九重へと向かいます。大観峰付近でちょっとだけガスに巻かれましたが、ほとんど車もなく順調に走り、予定より早く22時には長者原に到着。翌朝も早いので22:30には床につきました。

6月6日(金)午前4時に起床。雲一つない晴れの天気予報だったのに、夜に雨が降ったようです。しかも車の外に出てみると、まだ霧雨のような細かい雨が降っています。「おいおい、晴れじゃないのかよ!」目の前にそびえるガスのかかった三俣山に向かって恨めしく呟きます。

5時45分には登山口に到着し6時5分には歩き始めました。ウエストバッグにはfirthさんのHPなど参考となるいくつかのHPのプリントを携え、そして左の手にはGENさんのアドバイスをプリントした紙を握り締めて。。。ちなみにGENさんのアドバイスは下記の通り(一部加筆させて頂いています)。

   先ず、大船林道の鳴子川に架かる橋を渡り、ゲート手前から右に入ります。
   昨年から「暮れ雨茶屋」さんが案内板を設置されていので分かると思います。

   暫く鳴子川の水音を聞きながら行きますと、使われていない林道を横切ります。
   更に次の二つめの立派な林道に出ます。それが大船林道です。

   この大船林道を右に10分?くらいで左に枝分かれした林道があります。
   ここを左です。真っ直ぐは坊ヶツルです。此処にも案内板が設置されていたと思います。
   (大船山4号集材路の看板が目印です)

   更に10分~15分ほど進むと林道が大きく右カーブしています。
   そのカーブの途中、左側に実質の平治岳北尾根の登山道入口があります。
   此処にも「暮れ雨茶屋」さんが設置された案内板が有ります。

   途中ハシゴ場を過ぎ、ズルズルの急登を登りきると視界は開け、
   ミヤマキリシマ越しに平治岳の山頂が見えるはずですよ!

まさにこの通りでした。GENさん改めてありがとうございました。

さて、話は登山口に戻ります。
駐車場のすぐ先に一つ登山口がありました。水口登山口という標識が立っています。背の高い男性とご婦人と思しきカップルがこの登山口を上がっていきます。うん?ここか?いや色々なHPの写真やGENさんのアドバイスによるとゲートがあるはずと思い、もう一度持ってきたプリントをじっくり確認。その時、一眼デジカメを持っていないことに気付きました。やばい!慌てて約200mの距離を走って車まで戻ります。そしてカメラを持ち何事も無かったかのように元のところに向かいました。前日のETCカード大切なカメラを持ち忘れて出発するなんて、やっぱ昨日からおかしいな。。。 でも、ここで気付いてよかった~

登山口が見つかりました。確かに前方にHPで見覚えのあるゲートがあり、そのすぐ右側に登山口の案内看板が立っています。FirthさんのHPによると、この先にもう一つ登山口があり、そこからのルートはかなり楽に登れるとのこと。しかし今回はGENさんのアドバイスに従い、ゲート横の登山口から登り始めることにしました。GENさんのアドバイス通り、しばらくは水音を聞きながら林の中を登ります。15分程進むと確かに使われていないと思われる林道に出ました。この道を横切りさらに林の中を進みます。さらに20分程で大きな林道に出ました。大船林道です。GENさんの道案内は的確です。この林道を右側に10分程進むと左側に枝道があります。ここには「大船山4号集材路」という看板が立っています。ここを左に入りさらに進むこと10分。道が大きく右にカーブする最終コーナー付近に平治北登山口の看板があります。何だか、GENさんの道案内と全く同じ文章になってますね。

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                         ここからは登りません。ここに帰着する予定です。
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                             ゲートのすぐ右側に続く道を進みます
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                                 大船林道に出ました
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                            10分程進むと左側に登山口があります

さて、ここからしばらくは九重によく見られる黒い粘土質の滑りやすい登山道が続きます。しばらく進むと待ちに待った陽光が差し込んできました。その後すぐにアルミ梯子が現れます。梯子を登りきるとすぐにズルズルに滑りやすい急坂が待ち構えていました。ロープのサポートを借りながらここを越えていくと、傾斜は緩み次第に空が明るくなります。湿地帯を過ぎさらに進むと樹林帯から抜け出し、目の前に第1ミヤマキリシマとその奥に目指す平治岳が現れました。ここが平治の尾(HPによって平治の野、平治原など表現は様々)と呼ばれる場所のようです。

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                                平治の尾に到着です

ここから再び樹林帯に入ります。登りながら前方を見ると何かがたくさん空中に浮いています。何と頭上の木々からシャクトリムシが糸をだしてぶら下がっているのです。「ヒェ~」。ストックを振り回し目の前にたくさんぶら下がっているシャクトリムシを振り払いながら進みます。山頂が近くなったのか、ミヤマキリシマが目につき始めます。よく見ると花の芽を食べる例のシャクトリムシもいます。平治岳のミヤマキリシマは大丈夫でしょうか?程なく山頂に飛び出しました。目に飛び込んできたのは一面ピンクの世界。。。

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              あちこちからシャクトリムシが垂れ下がる、恐怖のトンネルです
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                              今年もヤツはいるようです
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                  平治岳山頂。一面にピンクのミヤマキリシマが広がっています☆

※2008年初夏の九重詣で② ~圧巻の平治岳編~ に続く。。。

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by ex-mlwalk326 | 2008-06-08 22:52 | 山行記録 | Comments(6)
Commented by 馬しゃん at 2008-06-09 12:31 x
GENさんの的確で かつ 短文の明快な案内状は 下手な地図よりいいですね~~
知らない初めてのルートを歩き時 ネットで検索しても中々道中の詳しい案内がないのがほとんどです。

それからすると文章だけで 案内できるGENさんの奥深さ~~~益々魅力的ですよね。

平治岳北尾根ルート もう一つありますが これは 吉部の田んぼが見渡せて フラットな道でした。
結局 北側梯子場ルートと合流します。

シャクトリ虫の暖簾に相方さんもびっくりですね"^_^"
私も「キャ~~!」っていうと 払いのけてくれる殿方がワンさと押し寄せてくれるといいな~~と
密かに想っています(苦笑)

レポが楽しみ たのしみ
Commented by toshiyan at 2008-06-09 13:21 x
326さんのレポートで想い出しています。
私は200メートル先の登山口から入りましたが楽チンでした。
シャクトリ虫が多数ぶら下がってましたね、ストックで切り落としていましたよ
ところで326はなんと読むのでしょうか・・・さんにーろくさん?
写真が素晴らしいので続編楽しみにしています。
Commented by 326 at 2008-06-09 20:41 x
馬しゃん、他にもルート知ってるんですか!流石です。
シャクトリムシの暖簾かぁ~。。。まさにそんな感じでしたよ。
難所はハシゴ場だけかと思っていたのですが、相方にとってはそれ以上の難所かも。
Commented by 326 at 2008-06-09 20:47 x
toshiyanさん、やっぱ200m先の登山口の方が楽だったのですね。
今度歩くときは、そのコースを歩きます。
「326」の読み方ですね。
ほんとは「みつる」と読むんですけど、たぶんtoshiyanさんのように
読めない方が多いので、山でネット仲間にお会いしたときに
「初めまして、みつるです」といっても「???」って感じになりそう。
なので、僕自身「さんにーろくです☆」と自己紹介してます。
てな感じですので、お好きなようにお呼びくださいませ。
Commented by まめ。 at 2008-06-11 18:59 x
326さん、はじめまして~。
吉部でワンコと一緒に居た者です(^^ゞ

吉部で326さんが、一度慌てて戻ってきて、ザックをおろして、再び戻ってこられたときには
ガンデジが首からぶら下がっていたので、カメラを忘れたのかなぁ?
と思って見ていたんですが、その通りだったんですね(^^;
早めに気づいてよかったですね~(^^ゞ

あの日は予想外の明け方まで降り続いた雨に予定が狂ってしまって、のんびりしてた次第です。
昨年の平治岳へは北尾根ルートを使ったのですが、雨上がりにクロボクがかなりヤバそうだった
ので、平治岳西南面山腹の樹林帯から大戸越へのルートを選択したのですよね(^^ゞ
で、大戸越から南峰に登ったところで326さんとお会いしました▽・w・▽

これから、ちょくちょく覗かせていただきますので、楽しみにしています♪
Commented by ex-mlwalk326 at 2008-06-11 20:25
まめ。さん、いらっしゃいませ!
お越し頂きうれしいです!
カメラ、その通りです。観察力鋭いですね~
ほんとにあそこで気付いてよかったですよ。
もうちょっと登っていたらと思うとぞっとします。

ブログ見せて頂きました。いいですね~
これからもう1回、じっくりゆっくり見せてもらいますね。
また遊びにきてください☆


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