もう1週間も前のことですが、21日の正午頃、くじゅうの三俣山の南峰山頂付近で山火事が発生し、山頂付近の山肌が約1ヘクタールも焼けてしまったようです。登山者が使っていたガスコンロが倒れて雑草に引火しそのまま燃え広がったとのこと。発生から数日後にまめ。さんからのメールで知ってネットでニュースやブログ検索してみると、その時の様子がUPされていました。かなり早いスピードで燃え広がったようですが、けが人が出なかったのは不幸中の幸い。しかし、山頂付近のミヤマキリシマの群落は燃えてしまったようです。毎年のように野焼きを行う草原とちがい、再生には相当の時間がかかりそうです。悲しいことですね。
通常ランチを取る場所はやはり展望の良い山頂付近が圧倒的に多いもの。岩が多く平らな場所が少なく、また風が強いという条件下で小さなコンロをセットし、その上に縦長のコッヘルを置くわけですから当然かなり不安定で、倒れてしまう危険性もあります。もちろん望んでいなくても、ちょっとした不注意、配慮の欠如、事故で、自分自身が山火事発生の当事者になってしまう可能性も十分にあるのです。この火災を不注意な一人の登山者が起こしたことと軽く考えず、他山の石と意識することが大切でしょう。
特に秋から春までの長い期間、ほとんど毎回コンロを使用します。
こうした悲しい事故発生の当事者にならないよう、十分に注意して使用したいと改めて考えさせられました。
※三俣山山火事のYoutube動画
※三俣山山火事の記事(初心者のための登山講座~九州編~)
※三俣山山火事の記事(アクティブ・レンジャー日記)