2016年 10月 28日
2016年10月 くじゅうの紅葉を堪能しました
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所属する山岳会関連の山仲間の一人からのくじゅうの紅葉を見てみたいので案内してほしいとの要望に応え、10月24日にくじゅう行きを計画。当初、例年のくじゅうの紅葉のピークを考え、日程的には三俣山がいいだろうと考えていました。ところが直前に情報を掻き集めた結果、今年の初秋の暑さの影響でくじゅうの紅葉は明らかに遅れ気味。今回の日程なら三俣山の紅葉はまだまだで、大船山の紅葉がピークを迎えていていい状態のようです。三俣山の南峰から直に坊ガツルに下山するコースを通れば両方の山を見ることも可能だと考えましたが、前日と前々日はかなりの雨が降っています。あの道は雨でぬかるむと登るのにも苦労するほどのドロドロズルズルになるコース。当日はとても下れる状況ではないだろうと判断し、大船山を男池や岳麓寺から登るルートを提案したのですが、できれば両方見たいと同行者が希望。南峰からの直登コースではなくスガモリに戻っていたのではかなり時間のロスになります。その一方で同行者の仕事の都合で鹿児島出発は23時半になる見込み。これでは前の晩にくじゅうに入り登山口近くで仮眠を取ることができないので、往復7時間を運転する僕にとっては両方登るのはかなりハードであることを伝え、男池からのルートで大船山だけに登ることに決定しました。

出発当日、仕事を終え、帰宅後モコと散歩。2時間の仮眠を取り23時半に同行者が我が家に到着。僕の車に乗り換え出発です。地震の影響で若干波打っている高速道路を熊本ICで降りて、ミルクロード経由でくじゅうへと向かいます。瀬ノ本でのトイレ休憩時に空を見上げると満天の星空が広がっています。時間もまだ早いし、もしかしたら三俣山も行けるかなという思いが僕の頭にチラチラし始めました。6時に歩き始めて7時15分でスガモリ越えで8時30分に三俣山山頂で・・・と山行スケジュールを考えながら運転。長者原の目の前で、「よしっ、両方登ろう」と予定変更を決断し長者原の駐車場へと入りました。

長者原到着後そのまま5:45からまだ暗い鉱山道路をヘッドライトを点けてスガモリ越方面へと歩き始めました。この道は9月にもモコを連れて歩いたばかりですが、今回はモコ連れではないので、途中からショートカットルートへと入ります(モコと歩く時はショートカットせずにひたすら鉱山道路を歩きます)。4月の地震で大きな岩が道路の真ん中に崩れ落ちている鉱山道路の前方には、珍しく2本の噴煙を上げている硫黄山。そして左手には大きなどっしりとした三俣山が聳えています。

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硫黄山から2本の噴気が上がっています
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泉水山に映る「影三俣」

スガモリ越でしばしの休憩後三俣山に取り付きます。快調に登り、西峰の山頂直前で振り返ると阿蘇方面に雲海が広がっているのが見渡せます。素晴らしい景色です。そこから程なくして西峰山頂に到着。長居はせずすぐに本峰へと向かいます。途中ですれ違った方にどうだったか尋ねたところ、「今年は色付きが悪い。まだまだこれからなのか、もしかしたらこのままで終わりなのか。」との返事。予想した通りです。分岐を右の第Ⅳ峰には向かわずまっすぐに左側の本峰山頂へと向かいます。すぐに本峰山頂に到着。急いで火口淵へと駆け寄ると・・・。色付きはしてきているものの、三俣山の紅葉のピークを過去に数回見ている者にとってはまだまだ色付きが少ないと感じる状況。南峰方面へ進む価値なしと判断し長居することなくスガモリ越へと下山を始めました。スガモリに近づいてきた辺りで、1人の男性に「326さんですか?」と声をかけられました。このブログを見て頂いている方のようで、「お仕事が忙しくなったんですね。プロフィール写真より少しふくよかになりましたか?」ははは。バレましたか。ここのプロフィール写真は10年前に撮影した今より10キロも痩せている時の写真なのです。改めて見ると確かにウエストがきゅっと締まってズボンは余りすぎてしわしわ。細すぎる(^^;

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本峰から見た三俣山の紅葉
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雲海に浮かぶ根子岳

スガモリ越から北千里ヶ浜経由で法華院温泉山荘へと下り、ここで本番前の腹ごしらえ。今日のランチは手間をかけないコンビニ弁当です。食事を終え法華院を出発したのが、10時50分。坊ガツルに10時半と考えていたので、30分程遅れ気味です。坊ガツルから見える大船山の西側斜面は若干オレンジ色になっているように見えます。ただこの壁がピークの時の赤い状況にはなっていません。ということはこの壁よりも紅葉が早い御池の紅葉の状態がいいということでしょう。期待が膨らみます。坊ガツルはスルーしてそのまま大船山に取り付きます。

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北千里ヶ浜
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法華院温泉から望む大船山
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坊ガツルのテント場から望む大船山

5合目の手前辺りからちょっときついなという感じになり息が若干上がってきました。先程の方のご指摘通り一番細い時より10キロも太ってしまったのが影響しているようです。ダイエットしなきゃなぁと考えながら重くなった足を持ち上げやっと段原に到着。はやる気持ちはあるものの体の回復が大切なので、若干長めの休憩を取り、山頂へと歩き始めます。振り返りながら西側斜面の紅葉を確認しますが、やはりここの紅葉はまだピークを迎えていないようです。大船山山頂に到着し御池を眺めると・・・。
ほぼピーク状態の真っ赤な紅葉が目に飛び込んできました。素晴らしいです。僕同様にちょっときつかったのか、同行者は「登り返しが辛いから御池の淵には下りないで山頂に残る」とのこと。僕1人で下へと下り数枚の写真を撮影し再び山頂へと戻ります。あと岩一つで山頂というところで「326さん」と声がかかり、その声の主を確認すると、九州の登山誌「のぼろ」に写真を提供されている外西さんです。療養中と聞いていたので、ここでお会いできるとはびっくり。実は外西さんとは以前からくじゅうや霧島で時々お会いしてお話をしてきてはいたのですが、ちょうど1年前くじゅう黒岳の天狗岩の山頂でお会いした後、長者原の駐車場で焼酎を飲みながらお話をしたところ、二人とも焼酎を200種類以上自宅にキープしている焼酎好き、また伊佐市で居酒屋をやっている共通の知人がいたり、しかも彼の実家と僕の職場が車で5分程のところにあることなどの共通点がわかり、その後何度か彼の実家のある伊佐市で一緒に飲ませて頂いているのです。これからお薦めの撮影ポイントに案内しますよと誘って頂いたんですが、同行者が待っている状況だったので泣く泣くお断りをしました。残念。

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大船山西側斜面の紅葉。ピークまではもう少し
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大船山の御池の紅葉。見事です
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山頂で外西さんにお会いしました

存分に大船山の紅葉を楽しんだところで、14時頃坊ガツルに向けて下山を開始します。下山中ずっと考えていたのは、どのルートを歩いて長者原まで帰るかという事。当初は雨ヶ池コースで帰る予定だったんですが、ヘッドライトを点ける可能性があることを考えると法華院温泉から北千里ヶ浜~スガモリ越~鉱山道路経由で来た道を帰る方がいいのではと考え始めていたのです。それぞれのルートの特徴を説明したところ、足に疲れが溜まって来ている同行者は平坦な鉱山道路を歩きたいとのこと。来た道を戻ることに決まりました。法華院温泉からの登りは急なため辛いのではと心配していたんですが、岩場が多いことから手を使いながらの登山となり、大船山で息が上がったのが嘘のように楽に登ることができました。長い鉱山道路を歩き長者原に到着したのはもう暗くなった18時。久し振りに12時間を超える長時間の山行となりました。温泉で汗を流し、鹿児島への帰宅途中熊本のコンビニの駐車場で30分の仮眠を取り、自宅への帰着は23:45。くじゅうの紅葉を満喫した楽しい山行でしたが、さすがに今回は疲れました。日帰りでこのスケジュールはやっぱりハードです。次回はのんびりしたいな。

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鉱山道路から望む夕日に赤く染まる三俣山

by ex-mlwalk326 | 2016-10-28 19:24 | 山行報告(くじゅう) | Comments(2)
Commented by ランボー at 2016-10-29 11:09 x
お久しぶりです!
くじゅうの紅葉を326さんのお写真で堪能しました。
10kg太った326さんを想像しています・・・・・
Commented by 326 at 2016-10-29 14:06 x
ランボーさん、お久しぶりです。
今年の紅葉は、三俣山は残念でしたが、大船山は十分に楽しめました。
10キロ太った僕なんて想像しないでください。でも強いて言うなら、キャイ〜ンの天野みたいな感じでしょうかねぇ(^_^;)


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