2015年 10月 24日
2015年くじゅう黒岳の紅葉散策
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10月22日に紅葉のくじゅう黒岳を散策してきましたので報告します。

今年は例年より冷え込みが早く、くじゅうの紅葉も数日早くピークを迎えているようで、出発前の10月中旬あたりから大船山の御池の色付きが他のサイトでアップされ始めていたこと、例年より1週間ほど早くピークを迎えているということは、22日頃は黒岳がちょうどピークを迎える可能性が高いこと、またここ数年くじゅうの紅葉といえば、大船山や三俣山ばかりだったので、そろそろ黒岳にいってみたいという気持ちも重なり、今年は黒岳を目指すことにしました。

前日の夜に鹿児島を出発。車中泊予定地に到着し外に出ると頭上は満天の星空です。「そうだ!確かオリオン座流星群が見えるはず。」とオリオン座辺りをしばらく眺めますが、全く流れ星は見えません。翌朝も早いので早々とあきらめ布団に潜り込みます。翌朝4時起床。外に出ると相変わらず綺麗な星空が広がっています。流れ星を見つけた瞬間に願い事を言えるように練習練習・・・。「宝くじ1等前後賞当たれ!」と何度も唱えながら空を眺めますが、煩悩まみれの頭上には降り注がないのか、流れ星は1個も発見できず。時間もないので諦めます。今年も救急車宝くじ号に寄付して終わりのようです。

黒岳の登山口である男池の駐車場で準備をしていると、長崎から来たという若い4人組がやって来ました。その中の1人から登山口はどこですかと尋ねられた際に、今年はたぶん絶好のタイミングでいい紅葉が見れるはずだよと伝えました。そう思っていたのです。この時までは・・・。

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登山口から透き通った水の流れる川に架かる橋を渡り、かくし水方面へと進みます。美しい林を抜けかくし水まで来ると前方に先行者が2人見えます。するとそのうちの女性の方が「おはようございます」と手を振っています。よく見るとそのお二人は男池登山口前の「ギャラリー茶屋おいちゃん家」のご主人と奥様です。店を開ける前にソババッケまでピストンされるとのことでした。出発から50分程でソババッケに到着です。平治岳や大船山の山肌が朝日を受けて赤く染まっています。

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ソババッケから風穴までの道は進むにつれてどんどん紅葉が美しくなっていくはずと期待に胸を膨らませながら歩みを進めます。期待通り、風穴が近づくにつれて紅葉は美しくなっていきます。でも何だか微妙なんです。美しく真っ赤になっている木が少ない感じです。一方すでに枯れて葉を落としている木が目立ちます。これはおかしいぞと思いながらも、いやいや風穴からの急坂は綺麗なはずだと次なるポイントに期待しズルズル滑る急坂に取り付きました。ところが期待に反して、登れば登るほど不安がつのります。つまり既に枯れているものが多く紅葉の状態がイマイチなんです。例年の紅葉のピークを考えると、今年の紅葉が早いとはいえ来るのが遅すぎたはずはないんだが・・・。例年紅葉がきれいな日本庭園のような場所まで来るとやっと真っ赤な紅葉が現れました。しばらく進むと天狗分かれに到着。まずは高塚山を目指します。高塚山山頂では数枚撮影しただけですぐに折り返して天狗岩へと進みます。

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天狗岩の岩峰をよじ登り山頂に到着すると事件が待っていました。スペースを探しザックを下したところで、すでに到着していた数名が山頂付近の岩で何やら探している様子。「何か落とされましたか?」と近づいてみるとソロで来ていた女性がスマホを岩の隙間に落としたとのこと。そりゃ大変です。早速僕もスマホ救助隊に加わります。岩の狭い隙間に体を入れて手を伸ばして、スマホの上にかぶさっている岩を一枚一枚はがしていきますが、なかなか姿を表わしません。反対側からは僕のストックを使って少しずつ引っ張り出そうと試みますがこれもうまくいきません。テープを持っている方がいたので、それをストックの先に巻いて引っ張り出そうという鳥餅作戦第一弾も失敗。こりゃ無理かなと諦めかけたあたりで、反対側で頑張っていた男性が、どこからか木の枝を持ってきてまた引き出そうと試み始めました。するとどうでしょう。スマホが半分くらい岩の隙間から姿を表わしたのです。ここで再びテープを使っての鳥餅作戦といきたいところですが、先程のテープでは少しパワーが足りません。その時、僕の救急セットの中にダクトテープが入っているのを思いだし、たまたま近くにいた別の方のストックにそれを装着。僕のストックにも取り付けて両側からのダブル鳥餅作戦の開始です。狙いを定めてゆっくりスマホにストックを押し付けます。さらに力を込めて押さえつけ「せーの」の掛け声で両側のストックをゆっくり持ち上げるとスマホが持ち上がりました。そしてキャッチ!1時間を超える格闘の末、無事救出。落としたご本人は冷や汗ものだったと思いますが、救助隊員としては、楽しい山旅の思い出となりました。

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スマホ救出劇も落ち着きおにぎりを食べていると、何だか見覚えのある赤と黒のコーディネートと口髭・・・。なんとビックリ、ヒゲティアスさんとママティアスさんの登場です。まさか、ここでお会いできるなんて。紅葉はイマイチだったけど、今日この山に来て正解でした。お二人と会話に花を咲かせているとまたまた見たことのある方がお二人登ってきました。9月に韓国岳に朝駆けした際にお会いしたいーさんと九州の登山雑誌「のぼろ」に写真を掲載している外西敬二さんです。この山のプロたちが口を揃えて言っていたのが、「タイミングはバッチリだったはず、なのに状態は最悪」。僕と同じ印象をみんな感じていたようです。外西さんによると連日の晴れ続きで水不足状態になり、色付く前に葉が落ちてしまったり、色付いてもすぐ枯れて落ちてしまったりしているのではないかとのこと。確かに長い期間雨が降っていない。納得の推論です。

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下山後は、おいちゃん家で美味しい鴨うどんやコーヒーを頂き、ヒゲさんご夫妻と温泉に行き、福岡での再会を約束しお別れしました。その後長者原に駐車した僕の車の中で外西さんとの飲み会。外西さんのご実家が僕の職場のすぐ近くだったり、お互い簡単に入手できない焼酎を大量に持っていたり(僕は4~5合瓶を150本、外西さんは一升瓶を200本)、当然焼酎好きで、どの焼酎が美味しいとか珍しいとかの話題で盛り上がりました。近いうちに伊佐市で飲みましょう!

by ex-mlwalk326 | 2015-10-24 22:02 | 山行報告(くじゅう) | Comments(4)
Commented by furaibow581203 at 2015-11-05 04:35
おはようございます、326さん。風来坊です。
肋骨の骨折、ご自愛下さいませ。
スマホ救出作戦など色々と大変な日でしたね。
でも、懐かしい人との出会いがあって楽しまれたご様子、何よりです。
外西さんもお強いのですが、326さんも強そうですね。
焼酎があっという間に無くなりそうです・・・。
風来坊も鹿児島出身(父親は鶴田、母親は川内)ですが、お酒は弱くて・・・。
Commented by ex-mlwalk326 at 2015-11-05 10:57
風来坊さん、おはようございます。
肋骨は徐々に痛みが少なくなってはきてますが、相変わらずくしゃみと咳がつらいです。

外西さんはお酒お強いですよ。ただ、僕は好きだけどあまり強くありません。
少量をちょびちょび飲む感じですね。
Commented by tazu at 2015-12-09 05:17 x
おはようございます♪
だいぶ経ちましたが、くじゅうの紅葉、素敵ですね。
これで悪いのてすか。
十分いいような気がします。
今年もあとすこしとなりましたね。
来年は、行きたいです。
Commented by ex-mlwalk326 at 2015-12-11 16:18
tazuさん、こんにちは。
いいとこだけ写真アップしてますからねぇ~。
ポイントポイントでは、こんなはずじゃないって思いながら登ってました。

tazuさんも来年は是非っ!


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