2010年 09月 25日
九州のクマ情報(最近の気になるニュース⑤)
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                               2003年に祖母山北谷登山口で撮影


9月に入ってから、九州のクマについて2つのニュースが伝えられました。
九州にツキノワグマは生存しているのでしょうか?興味ある話題です。
祖母山系を歩かれる皆さん、是非クマを発見して写真におさめてくださいね~。



ニュース① ツキノワグマ:87年発見「九州最後」、遺伝子は東日本型 「絶滅」さらに30年前?

1987年に大分県でみつかり「九州最後のツキノワグマ」と言われた個体が、遺伝子解析の結果、本州産であることが分かった。解析した森林総合研究所東北支所の大西尚樹主任研究員(動物生態学)らのチームは「本州から運ばれたか、その子孫」と結論づけている。このクマは九州での絶滅宣言のきっかけとなったが、最後の生息情報が30年さかのぼることになる。学術誌「哺乳(ほにゅう)類科学」12月号に発表する。ツキノワグマは大陸から日本に渡った後、定住した地域で独自の進化をとげたとされる。大西さんらは09年、全国のツキノワグマの遺伝子を解析し▽東日本▽西日本▽南日本の3系統に分類できることを発見した。今回、遺伝子解析したのは、87年11月に大分県豊後大野市緒方町の祖母(そぼ)・傾(かたむき)山系で狩猟者に見つかり、射殺された推定4歳の雄のツキノワグマ(体長約1・4メートル)。北九州市立自然史・歴史博物館に冷凍保存していた横隔膜の組織を使い、ミトコンドリアDNAの塩基配列を解析した。その結果、3系統のうち東日本グループの福井-岐阜県に分布する個体群と分かった。ミトコンドリアDNAは母親のみから受け継ぐ遺伝情報で、雌は生息地から移動しない。雄もこれほどの長距離は移動できないことから、チームは「本州から人の手によって持ち込まれたか、その子孫」と結論づけた。このクマは捕獲時、飼育されたクマの特徴が犬歯にあった半面、人工の餌に特徴的な菌が腸内から見つからず、どこから来たのかをめぐって議論が起きた。「本州で捕獲され、九州の観光施設で飼育中に逃げ出した」といううわさもあったが、真偽は不明なままだ。ツキノワグマの遺伝的特徴による分類 ※大西さん提供の資料を基に作成。九州は未特定九州のツキノワグマは大分、宮崎、熊本の3県に生息していたが、宮崎、熊本は「県内絶滅」を宣言。大分県も87年のこのクマ以降、確実な生息情報がないことから01年に絶滅を宣言し、九州のツキノワグマは絶滅したとされる。大西さんは「九州のツキノワグマの確実な生息情報は、30年さかのぼって57年が最後。四国や中国地方でも絶滅の危機にあり、手遅れにならないよう生息環境保全に取り組むべきだ」と指摘する。
(毎日新聞)9月6日

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ニュース② 九州で「絶滅」したクマ…有力目撃情報6件 宮崎の写真家調査

昭和62年に大分県でツキノワグマが捕獲された後、絶滅したとされる九州のクマについて、平成12年から10年間で6件の有力な目撃情報があることが宮崎県高千穂町の写真家、栗原智昭さんの調査で分かった。日本哺乳類学会の学会誌12月号に発表される。栗原さんは、九州各地から寄せられた数十件のクマとみられる動物の目撃情報について、科学的な信頼性が高いものに絞って集計した。この結果、有力な情報はいずれも宮崎県内の6件で、うち2件は親子連れだった。21年1月には、宮崎県高千穂町の山林でイノシシ用のわなにかかり、猟師が現場を離れた間にいなくなってしまったとの目撃情報があった。栗原さんは「九州でクマが生き残っている可能性がある。専門家による継続的な調査や保護・被害予防に向けた対策を行う必要がある」と話している。
(msn産経ニュース)9月25日

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by ex-mlwalk326 | 2010-09-25 18:49 | 山の話 | Comments(6)
Commented by kame2009 at 2010-09-26 02:17
熊ですね・・・(ーー;)

実は、ホームの脊振山系でも目撃事例が3~4年前に有りました。
なんと!福岡県那珂川町で、です (;O;) 証言によると、立ち上がった目線がゴミ収集車の運転席と同じ高さとの事でした。当時、鳥栖から福岡市内のスタジオに向かう通勤路線だった為、熊注意の看板が立っていたのを覚えています。

今年、脊振山2泊3日で縦走計画を立てていた私には新たな脅威が蘇りました・・・。

危険ですけど、生きていて欲しいですね九州熊。
Commented by 326 at 2010-09-26 06:29 x
カメラダマンさん、おはようございます。
脊振山系でクマですか!それは知らなかったです。
「危険ですけど、生きていて欲しいですね九州熊」
僕も同感です。
Commented by フェアビュー at 2010-09-27 01:19 x
326さん、こんばんは。
僕はまだ九州に熊が残っている思っているので、この記事気になっていました。
と言うのも、ずいぶん前から熊を探されている栗原さんのファンで密かに応援していたんですが、最近ご家族が増えたようで・・・?
以前僕も五葉岳に登ったときに、熊としか思えないような草を掻き分ける音を聞いたことがありますよ。
それと、祖母山系以外にも九州脊梁山地でも目撃されているようです。


カメラダマンさんが書かれている背振山系での熊は情報ですが、栗原さんが調査されていて、どうも飼育されていたマレーグマではないかとの事でした。
なので、冬は越せないだろうとの見解でしたよ。
カメラダマンさん、安心してくださいね♪
Commented by 326 at 2010-09-27 07:02 x
フェアビューさん、おはようございます☆
僕もずっと以前から栗原さんのHPをお気に入りに入れてました。
もっともっと年配の方だと思っていたんですが、お子さんがまだ小さいようですので、
想像していたよりお若い方のようですね。

僕も九州にはまだ熊がいるのではと思っておりますので、とても気になるニュースでした。
フェアビューさん、次回は音だけじゃなく、是非証拠写真をゲットしてください。
Commented by R57 at 2017-02-26 01:20 x
2017年2月25日、午後16時45分頃、熊本と大分の県境付近の豆札という地名の妙光寺そばのR57を黒いクマが横切って側面丘を駆け上がるのを見ました。対向車を走る別の車の運転主も私同様に驚いた様子で顔を合わせました。「今のクマですよね?」って。九州にはクマはいない、と断言できないと思います。
Commented by ex-mlwalk326 at 2017-03-06 20:42
R57さん、クマを目撃されたんですね。
目撃情報が絶えないだけにやはり九州にもクマがいる可能性は高いですよね。
近い将来、写真や映像で捉えられる日も来るかも・・・。


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